【BTC】ポジションがたまるとは?その意味と確認方法
Twitterなどでよく、「ロングがたまっている」「ショートがたまっている」という発言を見かけますが、ロングとショートのたまり具体とは一体どういう意味でしょうか?本記事では、ロングとショートのたまり具体の意味とその確認方法をご紹介します。
「ロングがたまっている」「ショートがたまっている」とは
Twitterなどでよく見かける「ロングがたまっている」「ショートがたまっている」とは、トレーダー達が保有しているポジションの比率・たまり具合を指します。
「ロングがたまっている」とは・・・ロング(買い)ポジションを持っている人が多い状態
「ショートがたまっている」とは・・・ショート(売り)ポジションを持っている人が多い状態 です。
内容自体内容はシンプルですが、ポジションのたまり具体を確認することで、市場が上と下どちらを見ているのか、おおよその目線を把握することが可能です。ポジションがいつ積まれたのか、どの価格帯で積まれたかを把握することで、おおよその損切りラインとそのボリュームを確認することもできます。
損切りが重なるラインでは大きな値幅を期待できるので、トレードに応用できれば、大きな利益を狙うことができるようになります。
【注意】ロングがたまっている=価格が上がる、ショートがたまっている=価格が下がる ではないので注意が必要です。ロングポジションがたまっていても、その後強い売り注文が入れば、たまっていたロングポジションは損切りされ、大きな下落に繋がる可能性があります。
あくまで市場全体の傾向と、損切りされそうなラインを確認するための指標としてご確認ください
ポジションがたまりやすい場所
長いレンジ相場
一方的なトレンド相場
トレンドがブレイクする手前
長いレンジ相場
レンジ相場は基本的に値幅が小さいので、その間に積まれたポジションは損切りされることなく、徐々に積まれていく傾向があります。レンジ相場が長く続けば続くほどポジションがたまり、レンジをブレイクした際は、たまったポジション量に応じて相場が大きく動く可能性があります。
一方的なトレンド相場
一方的なトレンド相場は反対注文が入りにくく、トレンドに従ったポジションがチキンレースのように積まれていく傾向があります。特に取引量の小さい仮想通貨などは、まるで作られたかのようにトレンドが継続し、その後、一気に反転するパターンが度々見られます。
代表的なチャートパターンが成立・ブレイクする手前
三角持ち合い・三尊・逆三尊など、市場が意識している代表的なチャートパターンが成立・ブレイクする手前でポジションが積まれる傾向があります。チャートパターン成立・ブレイク後の大きな値幅を狙うパターンです。チャートパターンが成立・ブレイクする手前は、値幅が小さくなる傾向がありますが、その間もポジションが大きく積まれている可能性があります。
ロング・ショートのたまり具体から見るチャート考察
FXはゼロサムゲームと言われている通り、利益をあげる人がいればその分損する人がいる仕組みです。
損する人を作れば、得をする機会を作ることができるため、ポジションがたまってくると、そのポジションを焼きにかかるような仕掛けが仮想通貨界隈ではよく見られます。
上記の相場の場合、ゆるやかで長い上昇トレンドが発生して、価格が一気に下落しています。
上昇トレンドは多くの人が買いを入れている状態で、売りよりも買いのポジションがたまっている様子を意味します。
ダウ理論では、「明白な転換シグナルが発生するまでトレンドは継続する」と言われていますが、上記のチャートでは、上昇トレンドが継続する限り、多くの人が便乗買いを入れたい局面だったと言えます。
このとき安い価格帯で買えた人はトレンドライン割れを利確ラインとして設定している場合が多く、また、あとから便乗して買いを入れた人は、トレンドライン割れを損切りラインとして設定している場合が多いです。
トレンドライン割れ周辺で大きな売り圧力があると、多くの利確・損切り売りを巻き込み、価格が一気に下落することがあります。このときは上昇トレンドが一転、1日で10万円幅の下落になりました。
他にも値動きがなく一定の価格帯でとどまっているときや、三角持ち合いのときは、ポジションが積まれていく傾向があります。価格が上下どちらかに振れたとき、損切りを巻き込んで価格が大きく動く可能性があります。ポジションがたまる=燃料がたまる、というニュアンスで覚えておくといいかもしれません。
datamish.comで確認する方法
さっそくロングとショートのたまり具合を確認する方法を見ていきたいと思います。
datamish.com:https://datamish.com/
まず、界隈で一番よく使われている印象なのが、「datamish.com」というサイトです。
こちらのサイトでは、ロングとショートのポジション総量と比率を時間軸遷移で確認することができます。グラフの左軸がポジションの総量で、右軸が比率です。デフォルトの時間軸は直近1日分のデータになっていますが、設定を変更することで、1週間分・1ヶ月分などのデータを確認することができます。また、1ヶ月前など、任意の期間を指定してデータを確認することも可能です。
通貨は、BTCと主要アルトコイン(BCH、EOS、ETH、IOT、LTC、XMR、ZEC)に対応しています。
tradingviewで確認する方法
メジャーチャートツール「tradingview」でも、ロングとショートのたまり具合を確認することができます。
チャート検索欄に「BTC SHORTS」「BTC LONGS」と入力すると、取引所ごとの検索結果がでてくるので、ご希望の取引所を選択してデータを確認してください。特にこだわりがない場合は、自分が使用している取引所、または、BITFINEXのデータがよいです。
ロングとショートのたまり具合をあわせて確認したい場合は、tradingviewの比較機能を使うことで、1画面内にロングとショート両方のたまり具合を表示することもできます。比較機能を使用する場合は、チャート上部にあるツールバーの「比較」から、追加したいチャートを選択することで使用可能です。